そんな、お問い合わせを頂きました。 「床全体がへこみますか?それとも一部ですか?」とお聞きすると、
「全部ではありませんが、同じような間隔でところどころへこみます。 それと板の表面がはがれてきます。」
「これまでリフォームされたことはありますか?」
「家を建ててから25年ぐらい経ちますが一度も手を加えていません。 もうすぐ法事なので気になってます。 大きな工事になると費用の面でも心配です」
家の構造や、敷地の状況などを確認しないと分からないため、後日お伺いすることになりました。
一般的に、床下の換気が悪く、湿気が溜まったりしていると床全体が沈むことがあります。 しかし、ところどころへこむということは、 土台や根太(ねだ)といった下地より床板自体に原因がある可能性があります。 早速、お伺いし点検させていただきました。 見るところ湿気の多いような敷地でもありません。 基礎の換気口もバランスがとれていて、風とおりも悪くありません。 問題の台所と廊下を歩かせてもらいました。 なるほど、確かにへこんでいます。 それも40cmぐらいの間隔。 床板の表面がところどころ剥離しています。 これは、土台や根太(ねだ)に原因があるわけではなく、床板が裂化しているからなのです。 簡単に言うと、床板の寿命! 年月を経て強度が無くなってしまったせいです。 「工事の際に、床板を取り除いて確認しますが、土台と根太は問題ありません」 そして、「床板の取替えだけですから、簡単な工事ですよ」とお伝えしました。 工事の概算日数と費用をお伝えすると、ほっとひと安心されました。 工事完了後は、「対応、工事ともにスピーディーで、おかげで安心して法事ができる」と喜んでいただきました。
ここで使用されていた床板の特徴は、ベニヤのような薄い合板を接着材で張り合わせて、 表面に木目調のプリントを施した、フローリングの建材です。 30年程前より使われるようになり、今ではほとんどがこのフローリングタイプの床材を使用しています。 発売された当初、接着剤の性能が悪かったのでしょうか。 このお宅のような現場をよく目にします。 本物の木を用いていればこんなことは起こらないのですが・・・
やはり、天然木など調湿性のある木を用いた方がお薦めです。
改めてそう思いました。
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